こんにちは。
本日は「交通事故による過失割合」についてお話しします。
【過失割合とは】
過失割合とは、交通事故の加害者と被害者の双方の責任を9対1や70対30などの数値(割合)で表したものです。割合が大きいほど注意義務を怠った責任が大きいことを表し、それぞれの割合に応じて事故で生じた損害を負担します。
【過失割合の決め方】
過失割合は、通常当事者同士の話し合いで決めるものです。ただし双方が任意保険会社に加入している場合、基本的には双方の加入している保険会社同士が話し合います。
【よくある過失割合の例】
以下は、一般的な事故状況とその過失割合の例です。
例1:交差点での出会い頭事故
事故状況:一方が優先道路、もう一方が一時停止の交差点での事故。
優先割合:優先道路の車が20%、一時停止側の車が80%。
例2:追突事故
事故状況:前の車が急ブレーキをかけ、後続の車が追突したケース。
覚悟割合: 通常、前の車が0%、後続車が100%。
例3:車線変更時の事故
事故状況:一方が車線変更中に発生した事故。
優待割合:車線変更側が70%、直進側が30%。
【過失相殺の計算方法】
交通事故の賠償金額は、過失割合によって決まります。また被害者の過失割合に応じて加害者が支払う損害賠償金が減額されることを過失相殺といいます。
(例)接触事故が発生しAさんとBさんの過失割合と損害額がそれぞれ(Aさん:過失割合10%、損害額100万円〉、(Bさん:過失割合90%、損害額10万円)であるとき、BさんがAさんに対して支払う金額は次のようになります。
〇(100万円×(1-0.1))―(10万円×(1-0.9))=89万円
【まとめ】
過失割合とは、加害者と被害者の交通事故の責任の程度を割合で表したもので、9対1や80対20などと表現されます。相手方から受け取ることのできる賠償金額は過失割合によって決まるため、賠償金額が高額、証拠が乏しい事故では、過失割合を巡ってトラブルになる可能性が高くなります。
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